つのの細道(フィレンツェ)
イタリアは、食べ物も美味しいし、都市都市で全く趣が違うし、
特別な工夫などしなくても見どころ満載で、
アミューズメントパークのような国です。
1回目は、ローマ〜ナポリ〜ポンペイと、南イタリア廻りだったので、
2度目は、フィレンツェ〜ベネチア〜ミラノと、北イタリアを廻りました。
成田からミラノに直行便が通っているので、便利です。
ミラノから国内線でフィレンツェに飛び、あとは電車で移動しました。
夏でしたが、異常気象に伴う暑い夏で、昼間はうんざりするほどでした。
熱帯地方の夏はそれなりに工夫されていますが、
北イタリアの夏は、何の準備もありません。
冷房は壊れている、電車の窓はハメ殺し、建てものは通気性なし。
ただただ、がまんするだけです。
ガス入りミネラルの美味しさを知りました。
始めに下り立った街フィレンツェは、中世そのままの姿でした。
石畳を馬車が走っていたので、迷わずそれに乗って市中をひとまわりしました。
街全体が世界遺産というだけあって、建築物も統一されています。
広場はローマ帝国の話し合が開かれている映画や漫画のそのままでした。
ミケランジェロ広場から街全体を見下ろすと、いつも見ている景色です。
そうだこれは、ネスカフェの宣伝だ、ダバダ〜ダ〜バ〜。
と、歌いたくなるほど馴染みの風景です。
炎天下を歩いて回り、だいたいのお決まりのポイントは見ましたが、
唯一見逃したものがあります。
イタリア最大の美術館のウイッツィ美術館です。
ここは、受胎告知やボッティチェリの春など見どころ満載なのですが、
行けませんでした。
何しにフィレンツェに行ったの?と言われそうな失策です。
始めに行った日は「受付終了」で、
翌日行った時は「待ち時間4時間」とのことで、断念しました。
ディズニーランドと同じで、人気のアトラクションは人が集中するのです。
あとから行った人の話を聞くと、ツアーに組み込まれていた、とか、
インターネット予約した、とか、みんなきっちり押さえています。
私はフィレンツェにはたぶんもう行かないので、一生行けません。
受胎告知なんぞ、そのうち上野に来るでしょう。
まあ、4時間も待つよりは断念して悔いはありませんが、
以後行く人は、なんらかの手を打ってから出かけましょう。
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